業務用エアコン、家庭用との違いと電気代について

 

地球温暖化の中、夏は熱帯夜が当たり前となっています。
そのためエアコンは必須です。

 

ただそのために設置するのは業務用と家庭用のどちらが良いのでしょう。

 

もしも業務用にした場合にはどれくらいの電気代となってしまうのか
節約することはできるのかなど詳しくご紹介いたします。

 

業務用エアコンと家庭用エアコン

とにかく夏場が熱いと、広いリビングを持つお宅だと
もっとしっかり冷やしたいと考えられる方もいらっしゃるはずです。

 

一方で店舗と言っても一般家庭に毛が生えた程度の規模ならば
果たして業務用エアコンを置く必要があるのか疑問を感じられるのでは、これらの違いについて見ていくこととします。

 

この二つは、電圧の種類が異なるのです。

 

家庭用エアコンであれば単相の100Vか200V、
一方で業務用エアコンは三相の200Vか単相200Vとなります。

 

工場や大型店舗だと長時間エアコンが使われることとなるはずです。

 

もしも家庭用エアコンを使用するとどれだけの電気代がかかることか
省エネルギーの性能の高い業務用の方がランニングコストが安く経費を抑えることができます。

 

家庭用以上に耐久性があり、耐用年数は家庭用の2倍以上と言われていますので
買い替え時期を遅らせられるのもメリットです。

 

ただし、設置の際の費用は業務用エアコンの方が高いです。

 

家庭用が1万円程度から1万5000円程度なのに対して
業務用エアコンは約20万円程度かかってしまうこともあります。

 

天井や壁に穴をあけなければならないからです。

 

そのため設置の手間もかかります。それに機器自体が大きいこともあり
ごく普通のお宅の天井や壁に設置できるようなものではないし
ある程度のスペースが確保できなければなりません。

 

業務用エアコンのランニングコストは

設置費用は高ければ約20万円程度、安くても約3万5000円程度くらいとなる業務用エアコン。
ランニングコストは家庭用よりお安くなるということですが、どれくらいなのでしょう。

 

同じ場所、例えば20畳ほどの空間で使用する場合を想定します。
家庭用だとパワーが出し切れないので、2台設置することにして電気代を比較してみます。

 

すると家庭用だと1台1500円程度、2台ですから3000円です。
一方で業務用であれば1台あれば十分で2000円程度のお値段となります。

 

月に1000円程度はもお得になります。オフィスやお店で使用されるのも納得でしょう。
確かに導入時は少し高いですが、24時間スーパーなどはあっという間に元が取れます。

 

業務用エアコン、おおよその電気代目安と計算方法

自身のお店や会社に業務用エアコンを置いたとしてどれくらいの電気代がかかることとなるか
より具体的な数字が分かっていると予算決めの時に役立ちます。

 

算出方法ですが、エアコンの馬力、業務用だとHPで表されてる数字さえ分かれば計算できます。

 

1馬力が2.8Kw、これを目安にして
エアコンの能力（Kw）に1日辺りの使用時間・そして1Kwあたりの電気代を掛けるのです。

 

うすれば1日電気代がいくらかかるのかが分かります。
1馬力が何Kwかについても、カタログを見れば表記されているかもしれませんので、ご確認ください。

 

そうやって計算すると、飲食店で2馬力のものを1台使用していたとします。
朝から晩まで営業しているとすれば朝8時から夜11時まで15時間の使用時間となるでしょうか。

 

すると1日1428円、1ヶ月は42,840円となります。
一方で工場などだと24時間稼働に、大きい建物であれば4馬力を5台くらいは設置する必要があるでしょうか。
となると1日22,848円、1ヶ月685,440円となります。

 

工場だと常に冷やし続けなければならないという場合もあり
年間を通じて業務用エアコンがフル稼働することとなるかもしれません。

 

そうするとどれだけの電気代がかかるか、計画に入れておき電気代で破綻なんてことのないようお気を付けください。

 

業務用エアコンでの節約術

これはあくまでごく普通のタイプの業務用エアコンを使用した場合のお値段
節電タイプのものを導入するようにすれば更に差は開くでしょう。

 

それと共に、ランニングコストを下げるための工夫をとり入れて暑い夏を乗り切りましょう。

 

節電というとこまめに付けたり消したりということを考えられるかもしれませんが
エアコンというのは家庭用でもそうですが、起動時にこそ電力消費が激しいのです。

 

設定温度まで達するまでの差が激しいほどに一気に電気を使ってしまいます。

 

夜の間はオフィスからずっとだれもいなくなるというのであれば夜間は切っておけばよいですが
そうでなければむしろ付けっぱなしにしておいてください。

 

自動運転にしておけば、勝手に温度調整してくれるので寒すぎたり暑すぎたりといったこともありません。

 

エアコンは室内機・室外機共にあってこそお仕事してくれるのです。
これもまた家庭用と同じです。

 

室内機のフィルターをこまめに掃除するのも必要なことですが
ついつい忘れがちな室外機に関しても目を配っておくようにしましょう。

 

熱を外へと排出する役割を持つ室外機、それを妨げるものがあったり
室外機自体が熱を帯びていては作業が滞り余計な電力が必要となってしまいます。

 

室外機の正面や裏側には何も置かないことです。もしも草が生えてきているのであれば抜きましょう。
打ち水もまた有効です。

 

何台も設置していれば、それだけ室内機・室外機とものメンテナンス作業は面倒なものとなるでしょう。
ですが、全くメンテナンスしないままに使用を続けると
2年目にはメンテナンスして使用する1.5倍もの電力が消費されることとなるそうです。

 

3年目4年目には2倍までに差が広がると言われています。
節電にどれだけ影響するかお分かりいただけるでしょう。

 

また、大切に使用したとしても約10年程度から約15年程度もすると買い替え時期がやってきます。
設置費用がかかる業務用エアコン、そのための費用も考えておかねばなりません。

 

ただ、約10年程度もするとより電力消費が抑えられた省エネ製品が出ていることが考えられますので
無理して使い続けるよりも電気代節約にはなるでしょう。