暑い夏の日にエアコンをつけても全然涼しくならない、
エアコンから変な音がする時にはエアコンが故障している可能性があります。
家庭用のエアコンと比べて、業務用エアコンはパワーが強いので、
広範囲に渡って冷房を効かせたり、暖房で暖かくすることもできます。
しかし業務用だと値段は高額なので、家庭用のように新しく購入するのも簡単ではありません。
この記事では業務用エアコンの耐用年数や再購入の目安について解説します。
業務用エアコンの法定耐用年数について
法定耐用年数とは固定資産の手続きをするために、国が決めた業務用エアコンを使用できる年数のことで、
メーカーの保証期間とは関係ありません。
そのため法定耐用年数を過ぎても引き続き使用できる場合もあります。
エアコンの寿命の指標として参考にしてください。
具体的な法定耐用年数は、建物の設備の一部になっている、業務用エアコンで出力が22KW以上ならば15年で、
建物の設備の一部になっている業務用エアコンで出力が22KW以下ならば13年です。
ダクトを使わない形で天井に簡単に取り付けられる業務用エアコンであれば6年です。
業務用エアコンの耐用年数はどのくらいか?
業務用エアコンの寿命は、一般的に約10年以上約15年以下が目安です。
しかし使っている環境やメンテナンスの良し悪しで長く使えるかどうかも変わります。
病院のように清潔な環境で、定期的に清掃されている状態と
焼肉屋さんの煙モクモクの状態で使用されれば、エアコンにかかる負担が異なります。
普段から清掃しているエアコンであれば、耐用年数を過ぎても簡単な修理で引き続き使えることもあるので、
新しく買い替えるよりもお得です。
それで耐用年数の目安はあまり気にせずに、エアコンの専門業者に点検してもらうと良いでしょう。
耐用年数を過ぎた業務用エアコンはまだ使用できるか?
家庭用と比べると業務用のエアコンは値段が高いので、簡単に購入することはできません。
まだ使用できるかを知るためには抑えるべきポイントがあります。
まずは冷房がきちんと効いているかです。業務用エアコンのスイッチを入れてから、
数分後に設定した温度と湿度になっているのかを、実際に温度計と湿度計で調べてみましょう。
体感温度と実際の温度は異なることもあるため、温度計と湿度計で調べるとエアコンの状態がわかります。
定休日などお客さんがいない時に、業務用エアコンを起動して設定した温度や湿度になっていれば合格でしょう。
またエアコンの内部に水が貯まるとカビやすいので、エアコンのスイッチを入れてから、
カビ臭いと感じた時にはフィルターや内部がカビている可能性があります。
さらにエアコンから異音がする時には、内部の部品が劣化しているのか、
電気設備が故障している可能性もあるため修理が必要かもしれません。
これらの問題がなければ引き続き使用できますが、
該当する問題がある時にはすぐに使用を止めて業者に修理を依頼するか、新しい製品を購入しましょう。
業務用エアコンの普段から出来るチェックとメンテナンス
エアコンの内部は専門の業者でないとチェックできませんが、
手前のカバーを外すと網目状のフィルターが見つかるので、
フィルターが破れていないかを確認することは誰にでも出来ます。
フィルターはエアコンが空気を吸い込む時にカビやホコリを引き付けるので、
異物がエアコンの内部に入ることを防ぎますし、
本体から出てくる風の中にもカビやホコリが無いように、悪い物を部屋に巻き散らさないように助けてくれます。
もしフィルターにホコリが溜まっていたり、カビで黒ずんでいれば、
フィルターを外してから家庭用の中性洗剤で水洗いするとキレイになります。
エアコンから出てくる冷やされた空気は、内部のフィンという金属の箇所を通って部屋に満ちます。
フィンはエアコンが起動するたびに動くので、長年使用していると劣化してしまう部分です。
また夏には冷たい空気、冬には暖かい空気が流れるので、
結露が起きやすくフィンの中でカビが繁殖をしやすい傾向があります。
耐用年数を過ぎた業務用エアコンは修理と購入どちらがお得か?
エアコンの状態によりますが、破損したフィルターや配管の交換であれば安く済みます。
エアコンからカビくさい匂いがする時にもエアコンクリーニングを依頼して内部を掃除すれば、
カビやタバコの匂いは消えます。
しかしエアコンの内部が破損している時には新しく買い替えた方が良いでしょう。
例えば冷房の効きが悪く設定した温度まで下がらない時には、
温度をコントロールするコンプレッサーが壊れているかもしれません。
コンプレッサーの修理では最低でも5万円以上かかります。
またメーカーが部品を保管しているかも重要で、製造販売してから10年間はメーカーで修理のための部品を保管しますが、
15年以上経っているエアコンだと、修理したいと思っても交換する部品が見つからないこともあります。
そのためコンプレッサーなどの重要な部分が壊れていたり、
メーカーに部品がない時には新しく購入した方が良いでしょう。
業務用エアコンを新しく購入する時に注意すること
春や秋の時期にはエアコンを使わないで、
本格的な夏が訪れる前にエアコンを使ったところ調子が悪いことがわかり、
新しく買い換えようという気持ちになります。
しかしこれは皆同じことで、毎年6月を過ぎると電気屋さんはエアコンの取り付けで忙しくなります。
新しくエアコンを買っても取り付ける業者が忙しいので、順番待ちにされてしまします。
また稼ぎ時に取り付けの費用を少し高めに設定する業者もいます。
そのため本当に必要な暑い時期にエアコンが使えないという事態も生じかねません。
それで可能であれば春や秋のエアコンが必要ないオフシーズンの時に、
新しい業務用エアコンを購入して取り付けを依頼すると良いでしょう。
エアコンが動くかどうかを確認するのは6月以降ではなく、
冬や春などエアコンを本格的に使用しない期間にスイッチを付けてきちんと動くかを確認したり、
カバーを開けてフィルターを清掃するなど、簡単なメンテナンスをしておくと良いでしょう。
また業務用エアコンを入れ替える場合は、設置する前に調査が必要なケースもあるので、
購入して直ぐに使えるとは限らないので注意が必要です。