会社でも店舗でも、エアコンは無くてはならない存在です。
もしエアコンが故障したときには、夏場は暑すぎて扇風機では代用できませんし、冬場はストーブでは換気出来ないので、エアコンの代わりにはなりません。会社や店舗において、業務用エアコンは人の出入りが多い場所に設置されています。
もし業務用エアコンが動かなくなったら、その場にいるすべての人に迷惑がかかります。
この記事では、業務用エアコンを快適に使用するためにはどうしたら良いのか、万が一故障したときにはどう対応したら良いのか、対策について紹介しています。
業務用エアコンはとても大切
業務用エアコンは基本的な機能は家庭用エアコンと違いがありません。
違うのは出力で業務用エアコンは強力なので1部屋ではなく、1フロア全部を冷やすことが出来ます。
店舗は毎日多くの人が出入りして、扉の開閉があるため、頻繁に暑い空気と冷たい空気が入れ替わります。
そのためエアコンは強力でなければなりません。お客さまが夏の暑い日に買い物に行った店舗で、エアコンの効きが悪かったら、不快に感じて二度とその店で買い物しようとは思わなくなります。
このように業務用エアコンは、店舗や会社の売り上げに直接影響を与えるので、普段から確認して問題があればすぐに業者に相談しましょう。
業務用エアコンが故障したかもしれないとき
業務用エアコンは家庭用よりも構造が大きめです。
内部に不具合があるときには大きな音がします。
問題なく運転しているときはほとんど無音ですが、エアコン内部に問題のあったときには、異常な音がします。
もしおかしな音が聞こえたときには、故障しているか故障の前触れなので注意しなければなりません。
異常な音の原因は、大抵の場合は回転するファンや内部のフィルターに埃が溜まって、正常な動作が出来ないことがほとんどです。
エアコンは室内の熱い空気と冷たい空気を交換することで冷房効果を発揮するので、ファンはとても重要な部分です。
キレイに空気を吸い込むためには、フィルターに埃が溜まっていてはいけません。
そのためフィルターやファンが汚れていないか、清潔な状態かを定期的に確認することが大切です。
エアコンは毎日つけっ放しにしているため、微妙な変化には気付きにくいものです。
徐々に悪化しているときには気が付きにくく、突然冷房が効かなくなることもあります。
エアコンの冷房、暖房、除湿の機能に異常があるときには、熱交換機かサーモスタットが壊れた可能性もあります。
エアコンが起動しないときには、寿命を迎えた可能性が高いので買い換えも検討した方が良いかもしれません。
また取り付けたときのメーカーの保証書を保管しておき、ある程度の年数が経ったときには寿命が近いことを察しておくと良いでしょう。定期的なチェックや日々のメンテンナスをしておくと寿命を延ばすことは可能です。
自分の家のエアコンからおかしな臭いがしても、さほど気にしなくても良いかもしれませんが、店舗や会社では臭いは大きな影響を与えます。
評判の良い飲食店であっても、店中におかしな臭いが漂っていたらお客さまは嫌な気分になります。
取り引き先の会社を訪ねたときにおかしな臭いがしたら不快に感じます。
臭いは目に見えなくても確実に人に影響を与えます。特にエアコンは空気を部屋に送り出しているので注意が必要です。
エアコンからおかしな臭いがしたときに考えられる原因は、エアコンの内側にカビが生えているケースと、エアコン本体に問題が起きたケースです。
カビが酷ければアレルギーの問題も出ますし、本体に問題があるときには、漏電や火災が起きる可能性もあります。
おかしな臭いがしたときには、すでに何らかの問題があるので、すぐに対応する必要があります。
業務用エアコンの故障への対応について
エアコンの問題に気付いたときに、すぐに修理業者を依頼することも出来ますが、まずは自分でチェックしてみると良いでしょう。
電化製品は苦手に感じる人もいますが、確認程度なら比較的簡単にできます。
例えば、フィルターに埃が溜まっている程度の問題であれば、フィルターを外して洗浄すれば問題は解決出来ます。
もし自分では対応できないときには、修理業者に連絡をしますが、エアコンがどのような症状なのかを具体的に伝えることが重要です。
というのも修理業者は連絡を受けてから、ある程度予想して必要な部品や道具を準備して来ます。
例えば、スイッチを入れても風が出ないときや、エアコンから風は出てきても部屋の温度が下がらないとき、一時は風が出てきてもすぐに止まってしまうとき、出てくる風の量が安定しないとき、エアコンからおかしな音がしたり変な臭いがするとき、電源を入れて少し経つとエアコン本体が熱くなるときには、自分では対応できないので、すぐに修理業者に頼むことをおすすめします。
エアコンのマニュアルには説明書きがあるので、きちんと保管しておくようにしましょう。
定期的にメンテナンスをすることが大切
エアコンを使っていくのに大切なメンテナンスは、目に見える場所の埃や汚れを洗浄することです。
まず本体のカバーを外してから、フィルターを外して中性洗剤で洗うだけでも違います。
水洗いをしたらしっかりと乾かさないと、水気が少しでも残っているとカビが生える可能性があります。
どうしても乾くまで待てないときには、掃除機で埃を吸い取るだけでも違います。
ホームセンターに行けば、エアコンの清掃に使用できるジョイントや掃除道具がたくさんあります。
しかし定期的に掃除をしていても、素人には手に負えない場所もあり、無理に外すと故障の原因になりかねないので、一年に一度は専門の清掃業者にエアコンクリーニングを頼むと良いでしょう。
業務用エアコンの修理業者を探すには、業務用エアコンがリース契約をしているときには、リース会社に相談すると、信頼できる業者を紹介してくれます。
リースの契約によっては、修理費用をリース会社で負担してくれるかもしれません。
そうではないときには、業務用エアコンを取り付けた業者に相談する方法もあります。
大抵は取り付けた業者ならば修理できるので、まずは相談してみることをおすすめします。